残照
2010年 08月 22日
初めての夏のヨーロッパだった。
しかも、未知の場所でのトレッキングガイドの仕事である。
今はなきSwissairでZurichに飛び、焼け落ちる前の早朝のLuzernカペル橋を渡り、日のあるうちに山間の盆盆地にある街,Interlakenに到着。 Jungfrauに向かうベースとなるふもとの町だ。
登山口入口の村、Grindelwaldにシャレーが確保できればJungfrauへのアクセスが楽だが、短い夏に世界中から殺到するため確保は困難だった。
Interlakenは湖の間という意味。2つの湖にはさまれ、Young Ladyという意味のJungfrau, Eiger, Monchの3連山を大きく空にいただく町。
在来本線と登山鉄道駅であるKleine Sheidekへの引き込み線の分岐駅で、駅前は広場だけのInterlaken Ost駅と,宿泊や店舗が並ぶInterlaken West駅。 日本でもみかける山間の終着駅のような感じだ。
成田を出てほぼ1日。日本が深夜に向かう時間、夕刻のInterlakenのホテルに入った。
窓の外は午後の日差しの町と山。
フォンデュシノワーズ(中華風フォンデュ)を手配した夕食まで2時間。さっそく外に出た。
ホテルのあるOst駅付近から電車で連絡していないWest駅に道路伝いで歩く。
両駅の中間点に大きな芝生の広場があった。 広場の端には 大津市との姉妹都市の石碑も。
正面にEiger, Monchが大きく見える。
そしてWestまで行き、戻ってくると街はもう暗闇。
しかし、芝生の広場の先に見たものは、暗闇の町に、西日を受けて浮かび上がるEiger とMonchの
山頂。
まるで 夜の空に岩山が明るく浮いているような、一生忘れられない光景であった。
翌日、一行はJungfarujochへ、翌々日はShilthornへ。その後Zermattに向かう
バスの中でイラクがクウエートに侵攻したニュースを聴く。
その後の山の話は、またいつか。
山を見ながら聴いていた Shakatak "Dreamtime"
(写真は現在の観光局のものを使用しました)
by i-coast
| 2010-08-22 10:50
| nature