至福のアルバムその1
2006年 10月 22日
Manhattan Transfer
"Coming Out(1974)" / "Extensions(1980)"
高校に入った頃、Manhattan Transferが
Extensionsというアルバムの
プロモーションツアーで来日した。
FMのライブ番組を聴いてみたが、ほろ苦い大人の世界。
その頃フュージョン全盛で、名盤が多数出ていた中、
少しほろ苦すぎるライブであった。
「大学生になったらきっと理解できる」
そう思った。
しかし、翌年、FM東京の深夜番組でアルバム数枚が毎日かかる
特集があり、デビューから当時の最新作Mecca for Moderns
まで名曲を聴くことができた。
"Extensions"というアルバムでは
AORの申し子、David Foster/ Jay Graydonのユニット
Airplayの作品"Nothing You Can Do About It"
当時新進気鋭のフュージョンバンドであったSpyro Gyraの
デビュー作から"Shaker Song"は流れるようなRichie Coleの
サックスソロをフューチャーした名演であった。
この2曲は濃密な夜の東京の梅雨空を、息苦しいまでに
駆り立てる名曲であった。
そして、、、もう1枚。 さかのぼって1975年のセカンドアルバム
"Coming Out"、マントラの世界の華麗なる開花である。
Scotch & Sodaで魅せたFender Rhodesとアコギの見事な調和。
ラテンスタンダード "Ponciana"で魅せた美しいコーラスライン。
Michael Franksデビューアルバムから"Popsicle Toes"での
まるでまどろむような 10月の昼下がりのような サビのコーラス
そして、 Todd RundgrenのSomething Anythingから
大人のアレンジ..................
"It Wouldn't Have Made Any Difference "
まさに至福の瞬間であった。
「大学生になったら理解できるかも...」
そう思ったマントラの世界に、高校生活の折り返し地点ですでに虜になっていた。
そして、翌年、"Down South Camp Meetin' "で某洋酒CMで
一気に日本のTVでもブレークしたのである。
その後来日公演Etcはまたの機会に。
by i-coast
| 2006-10-22 23:01
| music