海となかまと音楽と、、、そして、知的パラダイムシフトのために・・・


by i-coast

カテゴリ:music( 72 )

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Santana "Stay" from the album "Marathon(1979)"

またまたFMの話で恐縮だが、
70年代後半から80年代前半、FM東京の土曜の深夜には
Sony Big Specialという番組があった。
DJ本田俊夫氏、その後高山栄氏....

この番組のスゴいところはアーチストのアルバムをとりあえず全曲かけてしまう
ところであった。

自分が聴き出した頃では、60年代のRolling Stonesを全曲、
Andre Previn全集、Frank Sinatra全集、Billy Joel 全曲、
Led Zeppelin全曲、Pink FloydはThe Wallに至るまでの全曲
Eagles全曲、 Doobie Brothers はOne Step Closerまで全曲..
4ヶ月を費やした After Beatles特集。 
デビューから当時最新のDesciplineまでのKing Crimson全曲特集、、
2ヶ月にわたるMiles Davisはデビューから
当時の最新The Man with the hornまで全曲、、、
驚くべき企画であった。

毎週2時間のプログラムであったので、部活をやっていた身としては
夜半12時半に一旦おき、120分テープをセットし、途中でひっくり返して
また寝るという、睡眠不足な週末であった。

こうした、ショック療法的なアーチスト単位の全曲チェックという音楽の
聴き方は、今の自分にも大きな影響を残した。


そして、、、1979年の秋にはMarathon発売を特集し、デビューからMarathon
までのSANTANA全曲特集が組まれた。

Kiss, Rolling Stones, Lez Zeppelin, Toto, Cheap Trick, Styx...

そんな英米ロックがマーケットを席巻している中、Sananaは中学生の自分に
とって、かなり異色であった。


しかし、この特集を聞き、まずAORやToto的アレンジであったInner Secrets,
Marathonの世界に引き込まれていく。

しかし、10上であった兄は 「SantanaといえばBlack Magic Womanだよ...
Marathonの中では"Summer Lady"がそれらしいかな、、、他はロックだね。」と。

しかし、エアチェックを聞き込むほどにAmigos, Moonflower, Festivalの世界に
どんどん引き込まれていく。

当時のアメリカンロックよりもっと奥の深いアレンジ、グルーヴ,アンサンブルに
Hammond B3, Fender Rhodes, Arp Solonaがおりなす世界。

そして、それが、その後手にするWelcomeを通したブラジル音楽への憧憬に
変わっていくことになる。


そして、問題作Marathon。

MoonflowerでのTom Coster脱退後のSantanaはメンバーからの
収益性への要請もあり、Chris RhyneとChris Solbergを迎えて
ディスコナンバーであるOne Chainと、これに相対するスムースなStormy等を
含むInner Secretsをリリース。ポップ路線を進み、その一方でOneness
というソロアルバムで、ポップ路線とは一線を画しCarlos のコンセプチュアルワークを続ける。

そして、その翌年にさらにアメリカンポップロックバンド度を高めた
Marathonをリリースした。そして、79年の9月には, "Maybe I'm a Fool"を
ヒットさせた、元警察官ロッカー Eddie Moneyとのジョイント来日を果たす。

この様子はFMでライブ放送され、また、Live in Australiaでその一部が
DVD化された。

Eddie Moneyジョイント演奏したShake your money makerでも
そのポップ度を高めていたが、一方でAqua Marineといった、シンセと
コーラスギターをからめたアンビエント感のある曲、80年初頭から久々にチャートで
20位まで上り詰めた"You know that I love you"といったわかりやすい
ポップナンバー


そして、B面の5曲目に来る魅惑の "Stay"である。

米国人のバンド仲間に言わせるとこれは"Love Boat"のパクりだという。

しかし、ジャズピアニストAlan Pasqua(最近彼はLee Ritenourバンドで
来日している)を、迎え、フィラデルフィア的、エレガント、ダンサブル、メロディアスな
一曲に仕上げている。 あのCarlosの曲とは思えない、割り切り方である。
まるで、その後のShakatakのようなスムース/ダンサブルフュージョンの
登場を予感させた。

高校時代のクラスの連中やバンド仲間もこの曲を聞かせて皆がマイブームと
呼ぶような曲になり、早速ホーンアレンジを入れて文化祭で演奏してみた。

しかし、当時こんなベースラインやグルーヴ感がリズム隊で出るわけでもなく
自分がこんなピアノソロを弾くこともなく(今はなんとかこの延長でも弾ける・・かな)
平凡な曲で終わってしまった。

それ以降Sananaはこんな志向/アレンジの曲はレコーディングしていない。


自分にとっては至宝の一曲なのである。
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by i-coast | 2006-10-22 23:49 | music

至福のアルバムその1

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Manhattan Transfer
"Coming Out(1974)" / "Extensions(1980)"


高校に入った頃、Manhattan Transferが
Extensionsというアルバムの
プロモーションツアーで来日した。

FMのライブ番組を聴いてみたが、ほろ苦い大人の世界。
その頃フュージョン全盛で、名盤が多数出ていた中、
少しほろ苦すぎるライブであった。

「大学生になったらきっと理解できる」

そう思った。

しかし、翌年、FM東京の深夜番組でアルバム数枚が毎日かかる
特集があり、デビューから当時の最新作Mecca for Moderns
まで名曲を聴くことができた。

"Extensions"というアルバムでは
 AORの申し子、David Foster/ Jay Graydonのユニット
Airplayの作品"Nothing You Can Do About It"

 当時新進気鋭のフュージョンバンドであったSpyro Gyraの
 デビュー作から"Shaker Song"は流れるようなRichie Coleの
 サックスソロをフューチャーした名演であった。

この2曲は濃密な夜の東京の梅雨空を、息苦しいまでに
駆り立てる名曲であった。


そして、、、もう1枚。 さかのぼって1975年のセカンドアルバム
"Coming Out"、マントラの世界の華麗なる開花である。

Scotch & Sodaで魅せたFender Rhodesとアコギの見事な調和。
ラテンスタンダード "Ponciana"で魅せた美しいコーラスライン。
Michael Franksデビューアルバムから"Popsicle Toes"での
 まるでまどろむような 10月の昼下がりのような サビのコーラス
そして、 Todd RundgrenのSomething Anythingから
 大人のアレンジ..................
"It Wouldn't Have Made Any Difference "
まさに至福の瞬間であった。

「大学生になったら理解できるかも...」

そう思ったマントラの世界に、高校生活の折り返し地点ですでに虜になっていた。

そして、翌年、"Down South Camp Meetin' "で某洋酒CMで
一気に日本のTVでもブレークしたのである。

その後来日公演Etcはまたの機会に。
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by i-coast | 2006-10-22 23:01 | music