海となかまと音楽と、、、そして、知的パラダイムシフトのために・・・


by i-coast

夕方の散歩道

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高校受験間際。

12月になってようやく受験モードになった。
親はどうしても近くでいいから、公立高校に行けという。
シャレの好きな担任は、三者面談で 自分の名字みたいな名前のとある公立に行けば、という。
某進学塾では、最後の模試で何の間違いか300人中6番になり、理事長に呼び出され一番の県立高校に行けという。
自分としてはその中間あたりの学校に入り、無難に過ごしたかった。

よくわからなくなった、1月も終わりの とある夕方 自転車でとなり駅に向かった。
意識はしていなかったが、親が 間違いなく入れるなら、と担任を説得した近くの高校だった。

雪が残る学校の外周でランニングをする生徒。
グランドでも野球やサッカーが盛んだ。
その横を着崩した制服で通り過ぎる帰宅組のカップル。

なんだか楽しそうだ。

・・・・・ふと、思い出した。
兄はその一番の高校で部活をやって、遠いゆえに苦労したっけ・・・
担任も進学校で自分を見失いそうになったっけ・・・・
楽しく過ごせれば、すべてが上手くいくかも・・・・

受験がすべてではないし、どこに行ったって建築家は目指せる・・・・

決めたつもり、受かったつもりで志望校を決めた。


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その前の晩、ラジオで紹介されたSantanaのアルバム。
流行りのアメリカンロックに傾倒、Santanaらしくない、という評も。
しかし、アルバムとしては、ハードロックもあるが、透明感のあるインストも
Philadelphia soulのようなダンス系もあり、十分楽しめた。






Europa等、Santanaのスタイルを形づくったキーボードのTom Costerが抜け、
Chris Rhyneも1作で去ったのちに参加したのはTom Costerよりホワイトソウル系テイストのAlan Pasqua.

Carlos Santanaが作詞作曲したSantana らしくないダンスナンバーに
Alan Pasquaのピアノが踊るように盛り上げる。

中学に入って部活のために辞めたピアノ。
でも、こんなピアノだったら、また好きになるかも・・・・

こんなテンションに乗せられ、ポジティブモードで
志望校は決まった。
そして、2年生の秋、バンドで出た学園祭で大講堂のステージでこの曲をカバーした。

Santana "Stay (Beside Me)"


そしてAlan Pasquaが その後Lee RitenourのアルバムA Twist of Jobimで弾くChildren's Games (Double Rainbow)

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by i-coast | 2012-02-05 21:35 | music

Midsummer stardust

とある 80年代の夏の週末の夜。

そのコンサートは武道館で開かれた。
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夏気分満開のCarlos Santanaのソロ アルバム、 Havana Moonプロモーションツアー。
ソロ作ということもあって、70年代中盤の頃のSantanaバンド中核メンバー(Greg Walker, Tom Coster)も・・・

そして、前前年の来日でもHerbie Hancock, 高中正義などとのコラボライブを大がかりに開いたSantana。

この年の来日では、渡辺貞夫氏がサプライズゲストとして登場。

アンコールではブルースシンガーのSaunders Kingが登場。Carlosの”義父”らしい。
King氏は1979年のCarlos のソロ前作Onenessの中のSilver dreams, golden smilesでもソウルフルなヴォーカルをきかせていた人物。
そして、サックスは渡辺貞夫。

Santanaの70年代中盤の要だったTom CosterのHammond OrganをフューチャーしたStar Dust.

暑い夏の夜に熱いラテンロックのライブ中、心地よい涼風が流れた。
そして、初めて フューチャーされたHammond Organを生で体験した夜だった。
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そしてライブのエンディングは Europa (Earth' cry, heaven's smile).
74年の来日時に大阪の居酒屋で聴いた演歌にインスパイアされたとか。










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当時の記録音源を少しだけおすそわけ。

Star dust - Europa


SK Kingの歌うSilver Dreams, Golden Smiles.

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by i-coast | 2011-10-12 22:50 | music

聖橋

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11月3日。

その年、新婚の兄夫婦と待ち合わせた。
御茶ノ水駅、聖橋口。

兄が家から出て、さびしい秋になると思っていた。

自分と聖橋口に一緒に出たのは、シノブだった。

兄は、ティールームや、珈琲店などに連れて行ってくれた。

木枯らしが吹くような季節。

ラジオでは新曲、John LennonのStarging Overが流れていた。

その日はどこに行ったのか他は覚えていない。

その日レコードショップで買った
Santanaの Borbolettaを家で聴いた。

眩しい午後だった。 

そして、今は聖橋口は毎日の下車ルートだ。

Santana "One with the Sun"



John Lennon "Starting Over"

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by i-coast | 2010-11-05 00:49 | town

Hold On


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2度目の高校学園祭。
ブラスバンドからホーンセクションを再び迎え復活したバンド。

人からもらったドラムセットをさらに同級生の地主のドラマーの自宅に移動。
離れでホーン付のリハーサルを繰り返した。

学校から自転車で夕刻の自衛隊の駐屯地を過ぎ30分。
駐屯地の夕暮れの写真を撮りながら移動。
高かったシンセサイザーの代わりに借りたポータサウンド。
Spyro Gyra, Dan Siegel, Spectrum,Casiopeaそして後夜祭用の合同バンドのRC Succession
最後の学園祭ステージをめざし夜遅くまでアンサンブルを固めていった。


中学3年の秋から聴き始めたSantanaもまた新作が。
刹那的なメロディーで、ベストヒットUSAではPVも流れていた。


本番はこれからなのに、すべてがこの本番で終わるという、喪失感の予感。

高校時代最後の秋の始まりだった。


Santana "Hold On"


Santana "Body Surfing"

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by i-coast | 2010-09-20 12:25 | music

夏の夜の夢

夏フェスがブームですね。

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高校時代からいろいろな夏の野外ライブ、行きました。Live Under the Sky, Santana & Takanaka, 葉山ジャズフェス Crossover Japan............そして Antonio Carlos Jobimの最初で最後の日比谷のステージ。

葉山ジャズは会社の保養所が近いので2000年から5年間通っていましたが、なくなってしまいました。
今日はこれにかわるイベントがありましたが、チケット取れず。
幸い車の故障もあって、とれてもいけなかったかもしれませんが....

思い起こすといろいろな場面がありました。
その中で、思い出すのは葉山ジャズフェス。

あとは1983年、2年ぶりに来日したsantanaがなんと、哀愁のヨーロッパの時代、ラテンジャズファンクの音を作り上げたTom Costerが突然メンバーとしてやってきた ライブでした。

その3年前の夏。
Santanaを聴き進めていき、出会ったアルバム Welcome.
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全盛期直前のFusionに出会う前の、心地よいグルーヴは10台半ばの自分にとって刺激的でした。

WelcomeはNeil Shon, Gregg Rolieが去り、Richard Kermode, Tom Costerといったラテンジャズ奏者が参加したCaravanseraiに続くアルバム。
Chick Coreaに傾倒したTom CosterがSantana でReturn to Foreverをやとうとした、そんなアルバムです。 ゲストにはJoe Farell, Airto, Flora Purimなどブラジル系のReturn to foreverのカラー満載のアルバムでした。

夏フェスや真夏のsantana公演を聴いて帰る、興奮とライブ疲れのけだるさとラテンクラブにでもいるような雰囲気を家まで持って帰っていました。

Welcomeからお勧めの3曲です。
"Love, Devotion & Surrender"




"samba de sausalito"


"Yours is the light"


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by i-coast | 2010-07-24 23:44 | concepts
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Santana "Stay" from the album "Marathon(1979)"

またまたFMの話で恐縮だが、
70年代後半から80年代前半、FM東京の土曜の深夜には
Sony Big Specialという番組があった。
DJ本田俊夫氏、その後高山栄氏....

この番組のスゴいところはアーチストのアルバムをとりあえず全曲かけてしまう
ところであった。

自分が聴き出した頃では、60年代のRolling Stonesを全曲、
Andre Previn全集、Frank Sinatra全集、Billy Joel 全曲、
Led Zeppelin全曲、Pink FloydはThe Wallに至るまでの全曲
Eagles全曲、 Doobie Brothers はOne Step Closerまで全曲..
4ヶ月を費やした After Beatles特集。 
デビューから当時最新のDesciplineまでのKing Crimson全曲特集、、
2ヶ月にわたるMiles Davisはデビューから
当時の最新The Man with the hornまで全曲、、、
驚くべき企画であった。

毎週2時間のプログラムであったので、部活をやっていた身としては
夜半12時半に一旦おき、120分テープをセットし、途中でひっくり返して
また寝るという、睡眠不足な週末であった。

こうした、ショック療法的なアーチスト単位の全曲チェックという音楽の
聴き方は、今の自分にも大きな影響を残した。


そして、、、1979年の秋にはMarathon発売を特集し、デビューからMarathon
までのSANTANA全曲特集が組まれた。

Kiss, Rolling Stones, Lez Zeppelin, Toto, Cheap Trick, Styx...

そんな英米ロックがマーケットを席巻している中、Sananaは中学生の自分に
とって、かなり異色であった。


しかし、この特集を聞き、まずAORやToto的アレンジであったInner Secrets,
Marathonの世界に引き込まれていく。

しかし、10上であった兄は 「SantanaといえばBlack Magic Womanだよ...
Marathonの中では"Summer Lady"がそれらしいかな、、、他はロックだね。」と。

しかし、エアチェックを聞き込むほどにAmigos, Moonflower, Festivalの世界に
どんどん引き込まれていく。

当時のアメリカンロックよりもっと奥の深いアレンジ、グルーヴ,アンサンブルに
Hammond B3, Fender Rhodes, Arp Solonaがおりなす世界。

そして、それが、その後手にするWelcomeを通したブラジル音楽への憧憬に
変わっていくことになる。


そして、問題作Marathon。

MoonflowerでのTom Coster脱退後のSantanaはメンバーからの
収益性への要請もあり、Chris RhyneとChris Solbergを迎えて
ディスコナンバーであるOne Chainと、これに相対するスムースなStormy等を
含むInner Secretsをリリース。ポップ路線を進み、その一方でOneness
というソロアルバムで、ポップ路線とは一線を画しCarlos のコンセプチュアルワークを続ける。

そして、その翌年にさらにアメリカンポップロックバンド度を高めた
Marathonをリリースした。そして、79年の9月には, "Maybe I'm a Fool"を
ヒットさせた、元警察官ロッカー Eddie Moneyとのジョイント来日を果たす。

この様子はFMでライブ放送され、また、Live in Australiaでその一部が
DVD化された。

Eddie Moneyジョイント演奏したShake your money makerでも
そのポップ度を高めていたが、一方でAqua Marineといった、シンセと
コーラスギターをからめたアンビエント感のある曲、80年初頭から久々にチャートで
20位まで上り詰めた"You know that I love you"といったわかりやすい
ポップナンバー


そして、B面の5曲目に来る魅惑の "Stay"である。

米国人のバンド仲間に言わせるとこれは"Love Boat"のパクりだという。

しかし、ジャズピアニストAlan Pasqua(最近彼はLee Ritenourバンドで
来日している)を、迎え、フィラデルフィア的、エレガント、ダンサブル、メロディアスな
一曲に仕上げている。 あのCarlosの曲とは思えない、割り切り方である。
まるで、その後のShakatakのようなスムース/ダンサブルフュージョンの
登場を予感させた。

高校時代のクラスの連中やバンド仲間もこの曲を聞かせて皆がマイブームと
呼ぶような曲になり、早速ホーンアレンジを入れて文化祭で演奏してみた。

しかし、当時こんなベースラインやグルーヴ感がリズム隊で出るわけでもなく
自分がこんなピアノソロを弾くこともなく(今はなんとかこの延長でも弾ける・・かな)
平凡な曲で終わってしまった。

それ以降Sananaはこんな志向/アレンジの曲はレコーディングしていない。


自分にとっては至宝の一曲なのである。
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by i-coast | 2006-10-22 23:49 | music